2004年1月4日

母校早稲田大学で、5月に講演をすることになりそうです。実は、早稲田大学には卒業以来23年間も行ったことがないので、あの付近がどうなっているかを見るのは、少し楽しみです。私は、実は学生であることがあまり好きではありませんでした。自分の力で金もかせがないで、親に依存しながら勉強ばかりしている自分について、大いに不満だったからです。ドイツ企業で働きながら、少しずつですが原稿を書いている今の方が、充実しています。

NHKで記者として修業する前は、取材力も表現力もありませんでした。

その意味で、学生に戻りたいと思ったことは一度もありません。もちろん、大学時代にAIESECという国際機関の試験を受けて、3ヶ月ドイツの銀行でアルバイトをして、ヨーロッパで貧乏旅行をしたのは、何にもかえがたい経験となりました。また、大学時代に夜間の会話学校に通って、ドイツ語会話を勉強したのは、今非常に役立っております。

このように、4年間大学にお世話になったことは間違いありませんので、真剣に講演の原稿を書こうと思っております。15年間ドイツにへばりついて、細々と原稿を書いている、私のような変な男に講演の機会を与えてくださるというのは、ありがたいことだと思います。今の学生さんたちがどういう人々なのかよくわかりませんが、挑発的な講演をしてみようと考えています。